なりみけ

のら猫基金 飼い主のいない猫をお家猫に。

のら猫を助けたい気持ちだけでは…

なりみけです。

本日 帰宅したら星野から

「花崎町で倒れていた猫を見つけたけど、自分は飼えず、まわりの人も飼えないので、成田警察に保護を頼んだが…勝手なお願いと分かっておりますが…」といったメールが届いたと、なりみけ宛として連絡がありました。

 

なりみけから、星野にメールをされた方に連絡をしてみましたが待っていても連絡が取れず、とりあえず成田警察に電話で猫の状態を確認してみました。

 

成田警察によると「連れてきた時は暫く鳴いていて、少しご飯も食べましたが、全く起き上がれない状態で、毛も抜けています」と伺いました。

生きれるか分かりませんでしたが、アニマルウェルネスクリニックさんに連絡をして連れて行くことにしました。

18時30分、結局通報された方と連絡が取れないまま、成田警察暑に向かいました。

 

成田警察署長さんと担当の警察の方から猫の状態を聞いて、準備しておいたケアセットを警察署の床をかりて広げました。

 

頭部全体が耳ダニで炎症をおこしているみたいで皮膚が剥がれて酷い状態でした。

体は冷たく、持ってきた空のペットボトルにお湯を入れてもらい、持ってきたタオルをぬるま湯で絞ってもらいました。お忙しい中、署長さんをはじめ警察署の方々がとても優しく対応してくださいました。ありがとうございました。

猫は、私が着いた時には息は浅く呼吸も早くて、後ろ足が軽い痙攣を起こしていたので、助かるのは難しいかもと警察の方にお伝えしました。

 

せめて人の温もりに触れて亡くならせてあげたいと思いながら体を拭きました。

そして静かに猫は息をひきとりました。

まだ1歳になるかならないぐらいと思える大きさでした。

 

アニマルウェルネスクリニックの上杉先生に猫が亡くなったことを連絡し、酷すぎる皮膚が気になったので、猫をみて頂きました。

上杉先生によると、かなり重症な疥癬であることと、凄い数の耳ダニで、ここまでひどくなるまでかなりの期間辛かったはず。下痢も少ししています。ここ10日間ぐらいで低血糖症による脳障害を起こして亡くなったのではとのお話しでした。

そしてF IVに感染していた可能性もあるとのことでした。診察時間ギリギリの駆け込みに快くみてくださりありがとうございました。

疥癬の感染予防方法も教えて頂けて助かりました。ありがとうございました。

疥癬は人にも感染するので、警察署にも直ぐに連絡をしました。衣類など塩素系で消毒し手洗いもしっかりしないとなりません。動物を飼っている方はさらに注意が必要です。

 

皆さんにご理解頂きたいのは、猫を保護して助けたい気持ちだけでは、助けることはできないということです。

警察に保護を依頼したら、警察の方は愛護センターに引き渡すまでの間、お世話をしなければなりません。愛護センターに引き渡された猫は、数日後には殺処分になることが殆どなので、助けることにはなりません。

 

警察は猫の医療費を出せないため、成田警察の署長は、無料で猫を診てくれる動物病院を探したけど難しかったそうですが、そこまで動いてくださる警察署は無いと思います。

ありがとうございました。

 

なりみけから皆さんにお伝えしたいのは、

助けたい猫を見つけてほって置けない…その気持ちに責任がともなうことを覚悟して欲しいのです。

誰かに助けを求めるても、まずはご自身が誰よりも責任を持たないとならないことを分かって頂きたいです。

 

治療などの医療費などの他に、成猫で里親に渡す場合には避妊去勢費用,マイクロチップ費用などが必要になることもありす。

あなたが助けたい猫がいたら、その費用はどこから誰が支払うことになるのか、誰が病院に連れて行ったり、お世話をするのか、その時間と労力は誰が担うのかを考えてください。

 

また亡くなった場合には、動物の火葬費用、納骨費用もかかります。誰が行うのでしょうか。

 

なりみけは、法人のボランティア団体ではなく、全て地域猫を思う方々からの募金と、個人負担とで行っています。

仕事もあり、家庭もある中、出来ることを目一杯やりながら猫の保護活動をしております。

現在は、私ともう1人の2人で活動しています。

今日も、Tさんは夕飯を作り終えて直ぐにかけつけてくれました。ご本人はまだ首の治療中なのに…

 

お願いです。

猫の保護は簡単ではありません。

助けたい猫がいたなら、誰かに頼んで終わらせるのではなく、幸せにしてあげるまで一緒に携わって協力し合って頂けませんでしょうか?

 

このままでは

のら猫保護 なりみけを続けて行くことが難しくなります。

 

花崎町の猫は明日 火葬の予約を入れます。

病院から帰宅してから車内の消毒をし、ケアをしたクシや、着ていた服、靴、バッグは消毒液につけました。猫は可哀想ですが、避妊去勢を控えている猫が2匹いるため、キャリーケースのまま段ボールに入れて外に置くしかなく辛いです。