なりみけ

のら猫基金 飼い主のいない猫をお家猫に。

栄町で保護された仔猫のその後

6月24日から里親さん探しをしていた白キジの仔猫は、栄町の元保護主さんが、なりみけに対して、「最初に里親ゲージに出したのは、なりみけさんに勧められたからであって、もともと自分は飼うつもりは無いと言ってましたよね?」と言われ、治療しながら飼う意思がなかったので、現在なりみけで養生中です。

発症からもうすぐ2ヶ月になりますが、喉の炎症がなかなか治癒しません。

体重も増え、走り回り元気ですが、沢山走ると息が上がります。性格は明るく天真爛漫でとてもいい子です。

里親さんになられる方は、仔猫の呼吸の様子や変化をみれる方で探していますが、なかなか厳しそうです。

健康管理が必要な仔猫であることを理解された里親さんでないとお引き渡しが出来ません。

健康な仔猫なら、野良猫をその場で抱いて連れて帰り育てることも可能ですし、譲渡契約など面倒だという方には、その方がよろしいかと思います。

仔猫の名前がないまま治療も不便なので、仮称で姫ちゃんと名づけしてお世話しています。

今日まで毎朝 炎症止めを飲ませていましたが、長く続けているので、本日から一日おきの服用で様子を診ることになりました。

仔猫の体質も治癒の遅れの原因かもですが、人間と同じく、体質も個性です。他と違うから劣るとかではないと思っています。

足が少し不自由な子も同じです、それを含めて個性です。

なりみけの代表の私は、もともと身体が弱く風邪で入院することもよくありました。

また三半規管が弱いため疲れるとめまいを起こしやすく、タフな体を持っている人の様には動けません。ですので自分の体をよく理解し体の信号をみながら動いています。体力があり丈夫なわけではなく、むしろその逆です。

むしろ体が不自由だったり、具合が悪かったりする猫の気持ちや、人の気持ちには寄り添えると思います。痛みが分かるから。

私は、初対面でいきなり自分だけの都合を並べて猫の依頼を押し付けてこられる方には、ハッキリと申し上げさせて頂いておりますで、想像していたであろう優しい対応、望み通りの内容で終わらない場合もございます。ご了承くださいませ。

無償で都合よく猫を引き取りに来てくれて、育ててくれる団体などございませんよ。

その時の気分で猫を助け、後から厄介払いするみたいに、なりみけに引き取りを頼むことは、ご本人が責任を持って猫を助けたことにはなりません。

肺炎になった仔猫は、結果的になりみけで養生できてこの仔にとっては助かりましたが、元保護者さんが身代わりをみつけてほっとされているとしたら、その無責任さにいささか憤りを感じます。